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外壁塗装は何年もつ?塗料別の耐用年数とメンテナンス方法を解説!




▶︎1. 外壁塗装の耐用年数とは?

 


1.1 外壁塗装の役割と重要性

外壁塗装には、ただ見た目を美しく保つだけではなく、重要な役割がたくさんあります。具体的には以下のような役割を果たしています。


建物を守る防水機能

外壁塗装の主な役割の一つは、建物を雨風や紫外線から守ることです。特に雨水の侵入を防ぐ「防水機能」は、塗装の品質によって左右されます。塗装が劣化すると、外壁にひび割れやシーリングの剥がれが生じ、そこから雨水が入り込むことで内部が腐食する原因となります。これを防ぐためにも、外壁塗装は欠かせません。


外壁の耐久性を向上させる

塗装は、外壁材の表面をコーティングし、劣化を遅らせる役割を果たしています。特に紫外線や湿気の影響を受けやすい外壁材は、塗装が劣化すると早く傷んでしまいます。塗り替えを適切な時期に行うことで、建物全体の寿命を延ばすことができるのです。


見た目を美しく保つ

外壁塗装は建物の「顔」ともいえる部分です。塗装が剥がれていたり、色褪せていたりすると、建物全体の印象が悪くなることがあります。新しい塗装を施すことで、建物を鮮やかで清潔な印象に蘇らせることができます。


快適な室内環境を守る

外壁塗装には断熱や遮熱効果を持つものもあります。特に遮熱塗料を使用すると、夏の暑さを軽減し、室内温度を快適に保つことができます。また、外壁の劣化を防ぐことで、湿気やカビの発生を抑え、健康的な住環境を保てます。


外壁塗装は、建物の寿命を延ばし、見た目を保ち、快適な住環境を支える大切な存在です。 これらの役割を知っておくことで、外壁塗装の重要性を再認識できるのではないでしょうか?


1.2 一般的な耐用年数の目安

外壁塗装の耐用年数は、使用する塗料や環境条件によって異なりますが、大まかな目安として以下のように考えられます。


塗料ごとの耐用年数

塗料の種類によって、効果の持続期間に大きな違いがあります。具体的には次のような目安があります。


  • アクリル塗料:約5~8年 

    費用が安く、短期間の塗装に向いています。

  • ウレタン塗料:約8~10年 

    柔軟性があり、木部や鉄部にも使用されます。

  • シリコン塗料:約10~15年 

    コストパフォーマンスが良く、住宅の外壁で広く使われています。

  • フッ素塗料:約15~20年 

    耐久性が高く、メンテナンス頻度を減らせます。

  • 無機塗料:約20~25年 

    紫外線や汚れに強く、最も長持ちする塗料です。


環境条件による影響

外壁塗装の寿命は、立地や気候条件によっても変わります。たとえば、以下のような要因が寿命を短くすることがあります。


  • 紫外線の強い地域:直射日光が当たる時間が長いと、塗膜が早く劣化します。

  • 湿気が多い地域:カビや苔が発生しやすく、外壁が傷む原因になります。

  • 沿岸部:塩害により金属部分が錆びやすくなるほか、外壁の劣化も進みます。


耐用年数を過ぎた場合の影響

塗装が寿命を迎えると、防水機能が失われ、雨水が壁材に侵入する恐れがあります。これが原因で建物内部が腐食したり、雨漏りが発生するケースもあります。そのため、耐用年数を迎える前に塗り替えを検討することが大切です。


塗料の種類と環境条件を考慮して、適切なタイミングでメンテナンスを行うことで、外壁塗装の寿命を最大限に引き伸ばすことができます。



▶︎2. 塗料の種類とその寿命

 


2.1 アクリル塗料の特徴と耐久性

アクリル塗料は、外壁塗装に使用される塗料の中でも最もコストが低いことで知られています。ただし、その分耐久性は他の塗料と比べて短めです。以下で詳しく説明します。


特徴:コストが安く、手軽に使用できる

アクリル塗料の一番の魅力は、その低価格です。他の塗料に比べて材料費が抑えられるため、予算を重視する場合に選ばれることが多いです。また、塗膜が柔らかいため、細かい装飾部分や木部などの塗装にも適しています。これにより、短期間での改修が必要な場合や予算を抑えたいときには有効な選択肢となります。


耐久性:おおよそ5~8年

アクリル塗料の耐用年数は約5~8年とされています。他の塗料と比べて耐久性が低いため、定期的な塗り替えが必要です。特に、紫外線や雨風が強い環境では、劣化が早まることがあります。具体的には、塗膜の剥がれや色褪せ、チョーキング現象(触ると白い粉が付く現象)が早い段階で現れることがあります。


こんな場面におすすめ

アクリル塗料は、以下のような場面で活躍します。


  • 費用を抑えて短期間だけ外壁を保護したい場合

  • 小規模な補修工事や試験的な塗装を行いたい場合

  • 古い木造建築など、頻繁に塗り替えが必要なケース


注意点:頻繁なメンテナンスが必要

アクリル塗料は低価格で手軽ですが、その分頻繁なメンテナンスが求められます。また、住宅の外壁全体に使用する場合は、他の塗料より長期的に見てコストが高くなることもあるため、慎重な選択が必要です。


アクリル塗料は、予算を抑えたい場合や短期的な塗装を考える際に適した選択肢ですが、耐久性を重視する場合は他の塗料を検討することをおすすめします。


2.2 ウレタン塗料の特徴と耐久性

ウレタン塗料は、柔軟性がありさまざまな部材に使用できる汎用性の高い塗料です。アクリル塗料より耐久性があり、コストと機能のバランスが良い点が特徴です。


特徴:柔軟性が高く、密着性が優れている

ウレタン塗料の大きな特徴は、塗膜の柔軟性です。この特性により、木部や鉄部、さらには曲面など幅広い素材に適しています。また、密着性にも優れているため、細かい装飾部分や特殊な素材にも塗りやすいのがメリットです。見た目も滑らかな仕上がりになるので、デザイン性を重視する場合にも適しています。


耐久性:おおよそ8~10年

ウレタン塗料の耐用年数は約8〜10年とされています。アクリル塗料より長持ちするものの、シリコン塗料やフッ素塗料と比べるとやや短めです。また、紫外線や雨風にさらされる環境では、徐々に塗膜が劣化し、色褪せや剥がれが生じることがあります。


こんな場面におすすめ

ウレタン塗料は、以下のような場面で活躍します。


  • 曲面や複雑な形状の外壁部分

  • 木製部分や鉄部の塗装

  • コストを抑えつつも、アクリル塗料より耐久性を求める場合


注意点:紫外線にはやや弱い

ウレタン塗料は、紫外線による劣化が比較的早く進む傾向があります。そのため、直射日光が当たり続ける外壁全体に使用する場合は、定期的な点検やメンテナンスが必要です。シリコン塗料以上の耐久性を求める場合は、他の塗料を検討すると良いでしょう。


ウレタン塗料は、柔軟性や密着性を活かした塗装が得意な塗料です。コストパフォーマンスを重視しつつ、耐久性をある程度確保したい場合に適した選択肢といえます。


2.3 シリコン塗料の特徴と耐久性

シリコン塗料は、外壁塗装で最も一般的に使用されている塗料の一つです。コストパフォーマンスに優れ、耐久性や防汚性といった性能がバランス良く備わっています。


特徴:コストと性能のバランスが優れている

シリコン塗料は、アクリルやウレタンに比べると少し高価ですが、その分耐久性が大幅に向上しています。また、塗膜が汚れにくい性質があり、外壁を清潔に保ちやすいのもポイントです。住宅やマンション、商業施設など幅広い建物で使用されています。


耐久性:おおよそ10~15年

シリコン塗料の耐用年数は約10〜15年とされています。他の一般的な塗料と比べて耐久性が高く、外壁塗装の頻度を減らすことができます。そのため、長期的なメンテナンスコストを抑えたい場合に最適です。


防汚性や防水性に優れている

シリコン塗料の塗膜は、表面に汚れが付きにくく、雨水で汚れを洗い流す「セルフクリーニング機能」を持つものもあります。この性質により、長期間美しい外観を保つことができます。また、防水性も高く、雨水の侵入を防ぎ、外壁材の劣化を抑える効果があります。


こんな場面におすすめ

シリコン塗料は、以下のような条件で特におすすめです。


  • メンテナンスコストを抑えたい場合

  • 長期間、外観の美しさを保ちたい場合

  • 一般住宅やマンションなど、幅広い建物の外壁


注意点:高性能なものはコストがやや高め

シリコン塗料はコストパフォーマンスが良いとはいえ、高性能な製品を選ぶと初期費用がやや高くなる場合があります。ただし、耐久性や防汚性を考慮すると、長期的には費用対効果が高い選択となります。


シリコン塗料は、コストと性能のバランスに優れた万能な塗料です。住宅の外壁塗装を検討する際に、まず候補に挙がることが多い塗料といえるでしょう。


2.4 フッ素塗料の特徴と耐久性

フッ素塗料は、高い耐久性と防汚性を持ち、メンテナンス頻度を大幅に減らせる高性能な塗料です。その分、初期費用はやや高めですが、長期的なコストパフォーマンスに優れています。


特徴:耐久性と防汚性が抜群

フッ素塗料は、フッ素樹脂を主成分とした塗料で、紫外線や雨風に非常に強い特性を持っています。また、表面がツルツルしているため汚れが付きにくく、雨が降ると汚れが流れ落ちやすい「セルフクリーニング機能」を備えた製品も多いです。美観を長期間維持したい方にとって理想的な塗料といえます。


耐久性:おおよそ15~20年

フッ素塗料の耐用年数は約15~20年と、一般的な塗料の中では非常に長い部類に入ります。耐久性が高いため、塗り替えの頻度を減らし、メンテナンスの手間を最小限に抑えることができます。


高い防水性で外壁を保護

フッ素塗料は、防水性にも優れており、外壁の劣化を防ぐ効果があります。特に紫外線の影響を受けやすい地域や、雨風が強い環境では、その性能が十分に発揮されます。


こんな場面におすすめ

フッ素塗料は、以下のようなケースでおすすめです。


  • 外壁塗装を長期間持たせたい場合

  • 商業施設やビルなど、塗り替え頻度を減らしたい建物

  • 紫外線や汚れの影響を受けやすい環境


注意点:初期費用が高め

フッ素塗料は、他の塗料に比べて価格が高いのが難点です。そのため、初期費用を重視する方にはハードルが高いかもしれません。ただし、長期的な耐用年数やメンテナンスコストを考慮すると、結果的に費用対効果が高い選択肢となります。


フッ素塗料は、長期間にわたって美しい外観と建物の保護を維持したい場合に最適です。初期費用は高いものの、耐久性や防汚性を重視する方にはおすすめの塗料です。


2.5 無機塗料の特徴と耐久性

無機塗料は、非常に高い耐久性を持つ最先端の塗料です。耐用年数が長く、メンテナンスの回数を最小限に抑えたい方におすすめの塗料として注目されています。


特徴:無機物を主成分とした高耐久塗料

無機塗料は、ガラスやセラミックといった無機物を主成分にしています。この無機物のおかげで、紫外線や雨風による劣化が非常に少ないのが特徴です。また、有機物が少ないため、燃えにくく、カビや苔も発生しにくいという特性があります。これにより、建物の美観を長く維持することができます。


耐久性:おおよそ20~25年

無機塗料の耐用年数は約20〜25年と、現在市場に出回る塗料の中では最も長い耐久性を誇ります。そのため、建物の塗り替え頻度を大幅に減らすことが可能です。耐久性に加え、色褪せや塗膜の剥がれが起こりにくい点も特徴です。


防汚性と遮熱性にも優れている

無機塗料には、汚れが付着しにくい性質があり、雨水で汚れが洗い流されるセルフクリーニング効果を持つ製品もあります。また、遮熱性を備えた無機塗料もあり、建物の断熱効果を高めることができます。


こんな場面におすすめ

無機塗料は、以下のようなケースで特におすすめです。


  • 塗り替え頻度をできるだけ少なくしたい場合

  • 商業施設やビル、大型マンションなど長期的なコスト削減を目指す建物

  • 紫外線や雨風の影響が強い地域


注意点:費用が高め

無機塗料は非常に高性能である反面、初期費用が他の塗料に比べて高いことがデメリットです。しかし、耐用年数が非常に長いため、長期的な視点で考えるとコストパフォーマンスは高いといえます。


無機塗料は、最高レベルの耐久性を求める方にとって最適な塗料です。初期費用は高いものの、メンテナンスコストを削減したい方や、建物を長く保護したい方には大変おすすめです。



▶︎3. 外壁塗装劣化のサインとチェックポイント

 


3.1 チョーキング現象とは?

チョーキング現象は、外壁塗装の劣化を判断する際に重要なサインの一つです。この現象が見られる場合、塗膜の性能が低下している可能性があります。


チョーキング現象の概要

チョーキング現象とは、外壁の表面を手で触ったときに、白い粉が手に付く現象のことを指します。これは、塗膜の中の成分が紫外線や雨風の影響を受けて分解され、粉状になって表面に現れるためです。特に、アクリル塗料やウレタン塗料の外壁で起こりやすい現象です。


チョーキング現象が起こる理由

以下のような理由でチョーキング現象が発生します。


  • 塗膜の経年劣化:耐用年数を過ぎた塗装は、防水性や耐久性が低下し、塗膜が分解されやすくなります。

  • 紫外線や雨風の影響:日光や風雨が直接当たる部分は劣化が進みやすく、チョーキング現象が目立つことがあります。

  • 低品質な塗料の使用:耐久性の低い塗料を使用した場合、早期に劣化が進む可能性があります。


チョーキング現象が起きたらどうするべき?

チョーキング現象は、塗膜が劣化して防水性が低下しているサインです。この状態を放置すると、以下のような問題が発生する可能性があります。


  • 雨水が外壁材に侵入し、建物内部が腐食する

  • カビや苔が発生しやすくなる

  • 外壁のひび割れや剥がれが進行する


そのため、チョーキング現象が確認された場合は、外壁塗装の塗り替えを検討することが重要です。 特に、耐用年数を超えている場合や、他にも劣化のサインが見られる場合は、早めの対応が建物を守るポイントです。


チョーキング現象は、外壁塗装の寿命が近づいていることを示すわかりやすいサインです。日常的に外壁をチェックし、劣化を早めに発見することで、大切な住まいを守ることができます。


3.2 クラック(ひび割れ)の種類と危険性

外壁のクラック(ひび割れ)は、建物の劣化を判断する際に見逃せない重要なサインです。クラックの種類によって危険性が異なるため、それぞれの特徴を知っておくことが大切です。


クラックの種類

クラックには主に以下の3つの種類があります。


  1. ヘアークラック 

    幅0.3mm以下の細いひび割れを指します。 - 見た目ではわずかなひび割れですが、主に外壁の表面のみに発生します。 - 放置すると、そこから雨水が侵入し、徐々に外壁の内部や下地材を傷める原因になります。


  2. 構造クラック 

    幅0.3mm以上の大きなひび割れを指します。 - 外壁材だけでなく、建物の構造部分にも影響を及ぼしている可能性があります。 - 地震や地盤沈下、施工不良などが原因となりやすく、構造全体の強度低下につながるため早急な修繕が必要です。


  3. エフロレッセンス(白華現象) 

    外壁のひび割れ部分から白い粉や結晶が現れる現象です。 - 雨水がひび割れ部分から入り、コンクリート内の成分が表面に溶け出して固まることで発生します。 - 美観を損ねるだけでなく、内部の劣化が進んでいるサインです。


クラックが及ぼす危険性

クラックを放置すると、建物に以下のような影響を及ぼす可能性があります。


  • 雨水や湿気の侵入:外壁のひび割れから雨水が侵入し、内部の腐食やカビの発生を引き起こします。

  • 建物の強度低下:構造クラックが進行すると、建物の耐震性や安全性が損なわれる可能性があります。

  • 修繕コストの増加:早めに補修を行わないと劣化が広がり、大規模な修繕が必要になるケースもあります。


クラックを見つけたらどうするべき?

クラックを発見した場合は、まずその種類や大きさを確認しましょう。特に、構造クラックやエフロレッセンスが見られる場合は、専門業者に相談して修繕を行うことが重要です。 ヘアークラックであっても、放置すると悪化することがあるため、早めの対応が建物の寿命を延ばすポイントです。


外壁のクラックは、建物の安全性や耐久性に大きな影響を与える重要なサインです。定期的に外壁をチェックし、早めに補修することで、大切な住まいを守ることができます。


3.3 シーリングの劣化とその影響

シーリング(コーキング)は、外壁材の隙間や接合部分を埋める素材で、建物の防水性や気密性を確保する上で重要な役割を果たしています。しかし、経年劣化により機能が低下すると、建物にさまざまな影響を及ぼします。


シーリングの役割

シーリング材は、主に以下のような役割を担っています。


  • 防水性の確保:雨水や湿気が外壁材の隙間から侵入するのを防ぎます。

  • 気密性の向上:外部からの空気やホコリの侵入を防ぎ、室内の快適性を保ちます。

  • 外壁材の動きに対応:建物の伸縮や揺れに合わせて弾力的に動くことで、外壁材のひび割れや損傷を防ぎます。


シーリングの劣化症状

シーリング材が劣化すると、次のような症状が現れます。


  • ひび割れ:シーリング材に細かいひび割れができ、柔軟性が失われている状態です。

  • 剥がれ:シーリング材が外壁材から剥がれてしまい、隙間が生じます。

  • 硬化・縮み:経年劣化でシーリング材が硬くなり、収縮して隙間が拡大します。


これらの症状が見られる場合、シーリングの防水性や気密性が低下している可能性が高いです。


劣化が及ぼす影響

シーリングの劣化を放置すると、以下のような影響が発生することがあります。


  • 雨水の侵入:隙間から雨水が侵入し、外壁材や建物内部が腐食する原因になり

  • ます。

  • カビや苔の発生:湿気がこもることでカビや苔が発生し、美観を損ないます。

  • 断熱性の低下:気密性が低下することで、外気が入りやすくなり、冷暖房の効率が悪化します。

  • 外壁材の劣化促進:隙間からの水分や汚れの侵入が外壁材にダメージを与えます。


シーリングの補修時期の目安

シーリング材の耐用年数は約5〜10年とされています。以下のような症状が見られる場合は、早めの補修を検討するのがおすすめです。


  • ひび割れや剥がれが目立つ

  • 雨漏りや湿気の侵入が確認される

  • 外壁塗装の劣化と同時にシーリング部分も劣化している


早めの補修が建物の寿命を延ばす鍵

シーリングは、建物の防水性や気密性を保つ重要な部分です。劣化を放置すると修繕費が高額になる可能性もあるため、定期的な点検とメンテナンスを心掛けましょう。


シーリング材の劣化は、建物全体の劣化を招く原因になります。早めに補修を行い、大切な住まいを守りましょう。


3.4 カビ・苔の発生原因と対策

外壁にカビや苔が発生してしまうと、見た目が悪くなるだけでなく、建物の耐久性にも影響を及ぼすことがあります。カビや苔が発生する原因を知り、適切な対策を講じることで、美観と建物の健康を保ちましょう。


カビ・苔が発生する主な原因

  1. 湿気や水分 

    カビや苔は湿気の多い環境を好みます。特に、以下のような条件で発生しやすくなります。 - 北側の壁や日陰になりやすい場所 - 雨が当たりやすく、水はけが悪い部分


  2. 汚れの蓄積 

    外壁に付着したホコリや汚れが、カビや苔の栄養源となります。雨水が汚れを流しきれない場合や、塗膜の劣化によって表面がザラついている場合、汚れが溜まりやすくなります。


  3. 塗料や外壁材の劣化 

    塗膜が劣化して防水性が低下すると、外壁に水分が染み込みやすくなります。これにより、カビや苔が発生しやすい環境が作られます。


カビ・苔の対策方法

  1. 定期的な清掃 

    外壁に付着した汚れを定期的に洗い流すことで、カビや苔の発生を防ぐことができます。高圧洗浄機を使用すると効果的ですが、外壁材を傷めないよう注意が必要です。


  2. 防カビ・防苔塗料の使用 

    塗装の際に、防カビ・防苔効果を持つ塗料を使用することで、発生を予防できます。特に、湿気が多い地域や北側の壁などにはおすすめです。


  3. 環境改善 

    建物周辺の通気性を良くすることで、外壁が乾燥しやすい環境を作ります。たとえば、植栽を建物から離れた場所に植えたり、物を外壁近くに置かないようにすることが有効です。


  4. 塗膜の劣化を防ぐ 

    適切なタイミングで外壁塗装を行い、防水性を維持することが大切です。塗膜の防水効果を長く保つことで、カビや苔の発生を抑えることができます。


カビや苔を放置するとどうなる?

  • 美観を損ねる:黒ずみや緑色の苔が目立つと、建物全体が古く見えてしまいます。

  • 外壁の劣化を促進:カビや苔の根が外壁材に侵入し、劣化を早める原因となります。

  • 健康被害:カビが原因でアレルギーや健康トラブルを引き起こすこともあります。


早めの点検と対策が重要

カビや苔は早期発見・早期対応が重要です。定期的な点検と清掃を行い、問題が見られる場合は専門業者に相談しましょう。


カビや苔は、適切なメンテナンスと予防で防ぐことができます。住まいを清潔に保ち、美観と建物の健康を守りましょう。



▶︎4. 外壁塗装のメンテナンス時期とポイント

 

4.1 最適な塗り替えサイクルの見極め方

外壁塗装の塗り替えサイクルは、使用する塗料や建物の環境条件によって異なります。たとえば、アクリル塗料なら5~8年、シリコン塗料なら10~15年、フッ素塗料なら15~20年が目安です。また、紫外線や湿気が多い地域では、耐用年数より早めの塗り替えが必要な場合もあります。


塗り替えのタイミングは、劣化サインをチェックすることでも判断可能です。外壁にチョーキング現象(白い粉が付着する)、ひび割れ、塗膜の剥がれなどが見られた場合は、塗り替えの検討が必要です。


さらに、定期点検を行うことで劣化の進行を早めに把握し、適切なタイミングでメンテナンスを行うことが建物を長持ちさせるポイントです。


4.2 定期点検の重要性と方法

外壁塗装を長持ちさせるためには、定期的な点検が欠かせません劣化を早期発見できれば、修繕費用を抑え、建物の寿命を延ばすことが可能です。ひび割れやチョーキング現象、シーリング材の剥がれや劣化などのサインが見られた場合は、早めの対処が必要です。


定期点検は、まず目視で外壁を確認することから始めましょう。ひび割れや塗膜の剥がれ、カビや苔の発生などをチェックします。加えて、雨漏りの有無やシーリング材の状態も確認しましょう。


専門業者による点検も重要です。プロの診断を受けることで、見落としがちな細かな劣化も把握できます。点検の頻度は、3〜5年に一度を目安に行い、建物の状態を把握して適切なメンテナンスを実施しましょう。


4.3 メンテナンスを長持ちさせるコツ

外壁塗装を長持ちさせるには、日常的なケアと環境整備が重要です。まず、外壁に付着した汚れやホコリを定期的に洗い流しましょう。特に雨が当たりにくい部分や日陰では、カビや苔が発生しやすいので、高圧洗浄機やホースを使って清掃するのがおすすめです。


また、塗り替え時に防汚・防カビ効果のある塗料を使用することで、汚れや劣化を抑えられます。セルフクリーニング機能付き塗料などを選ぶと、美観を長く維持できます。さらに、植栽を建物から離したり、雨樋の清掃を行うことで外壁への負担を軽減することも大切です。


小さな劣化サインを見逃さないために定期点検を行い、必要に応じて早めの修繕を行いましょう。プロのメンテナンスを受けるのも、長持ちさせるコツです。



▶︎5. まとめ

 

外壁塗装は建物を守り、美しさを保つために欠かせないメンテナンスです。使用する塗料や環境条件に応じて耐用年数が異なり、適切なタイミングでの塗り替えや点検が必要です。例えば、アクリル塗料の耐用年数は5〜8年、フッ素塗料なら15〜20年と、それぞれの特徴を理解しながら選ぶことが大切です。


また、チョーキング現象やひび割れ、シーリングの劣化などの劣化サインを早期に発見することが、建物の寿命を延ばすポイントです。特に定期的な清掃や点検を心がけ、小さな劣化を見逃さないことが大切です。さらに、防汚・防カビ塗料の使用や環境整備も、塗装の寿命を延ばす効果的な方法といえます。


外壁塗装は初期費用がかかるものの、適切な塗装を行うことで長期的な修繕コストを削減できるメリットがあります。プロの診断やメンテナンスを取り入れながら、大切な住まいを守り続けましょう。


外壁塗装の計画やメンテナンスでお悩みなら、信頼できる専門業者に相談するのがおすすめです。適切なケアで、建物を美しく安全に保ちましょう!



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